イベント : Kickstarter Lab #02 レポート

klab02.jpg

今回も、2014年6月よりLabcafeで月1で開催している「Kickstartar Lab」の模様をお伝えしたいと思います!!!!

Kickstarter Labは、国内事例の少ないKickstartarプロジェクトオーナー経験者やBacker(支援者)経験者、これから出展を考えているプロジェクトのメンバーや興味がある人達が集まり、未来へのモノ作りのノウハウを共有するイベントです。

前回はディープなハードウェア界隈の話しが満載でしたが、今回は「アメリカにおけるMakers/Crowdfunding環境」や「プロモーション/マーケティング」と更に実用的なノウハウが沢山議論されていました。

予報1:自分の手を動かせる人が未来を掴む!

主催の杉本さんや品モノラボの田中さんの出会いの話しからからはじまり、アメリカのMakers・スタートアップを取り巻く環境についての話しに発展していきました。アメリカ人には定着している「D.I.Y」の思想に支えられてなのか、ハードウェアスタートアップやMakersを支えているのがTECHSHOPの存在です。

少し前にTECHSHOPは富士通と提携し、日本に進出してくるかもしれない?!というニュースが出ていたので、もしかすると来年あたりに日本でもちょこちょこコノ看板を見る事になるかもしれないですね。

特に話しは出ていなかったですが、せっかくあので日本のFab(ものづくり)スペースをまとめてみました。

------------

SHARE(北海道 札幌)FabLab SENDAI – FLAT(宮城県 仙台)Fab蔵(福島県 会津若松)fpga-cafe(茨城県 つくば)はんだづけカフェ(東京都 秋葉原)Nano Lab.(東京 秋葉原)KLC Craft Lab(東京 浅草)浅草橋工房(東京 浅草橋)Cafe Lab.(東京 日本橋)Tokyo Hackersapace(東京都 乃木坂)FabLab Shibuya(東京都 渋谷)FabCafe(東京都 渋谷)Makers' Base(東京 目黒)ニットカフェ(東京都 下北沢)MONO (東京都 お台場)和RK (東京都 八王子)ボビナージュ(東京都 吉祥寺)FabLab関内(神奈川県 横浜)メタルDIY(神奈川県 横浜)FabLab鎌倉(神奈川県 鎌倉)Take-Space (静岡県 浜松)Maker Lab Nagoya(愛知県 名古屋)Fab-core(岐阜県 大垣)ものづくりガレージ(大阪府 日本橋)FabLab Kitakagaya(大阪府 北加賀屋)Co-Box(大阪府 天満橋)FabLab tottori(鳥取県)FabLab Saga(佐賀県)Fabbit (福岡県)FabLab 太宰府(福岡県)

------------

「自分の欲しいものは自分でつくる!」この思想がもっと定着すれば、もっともっと世界が良くなると未来予報研究会は考えています。

「国外の輸送だけで数万円とかかってしまう場合もある。ならば作ってしまう方が安いし面白い!」

やはりその「面白い」と思って動く力が、今後社会を変えて行く原動力になることでしょう。

予報2:研究から起業が実現可能に。MEETUPがキーになる。

DASHはゴキブリを模した3Dプリンターで作られた紙のロボット。UC Berkeleyの研究者が作ったものです。

もしかするとこのような「研究」は世の中にそのままの形で大きく広まることは少なく、これで儲ける事もできなかったかもしれません。その研究がメーカー等の手によって"商品"となって始めてエンドユーザーの手に渡っていたからです。

しかし、それが今では、研究成果をプロダクト化して、それをきっかけに起業し、Crowdfundingを通じてエンドユーザーに届ける事が可能になりました。

実際にDASHは、Crowdfundingを使って60USD程度でこのロボットを組み立て式にしてユーザーの手に届けています。

なぜ、このような良いサイクルがアメリカでは顕著に出てきているのか?一方、日本では出て来れないのか?

その理由が、このKickstarter Lab.のような【MEETUP】が少ない。

うまく機能していないという意見が多く声として会場では上がり、熱い議論になりました。

予報3:Kickstarterは動画がキーである!

・どうしたらクリックをしてもらえるか?
・何が出資してる人のメリットなのか?
・どうやってfacebookの友達1000人以上のインフルエンサーをどう捕まえるか?
・どうやってクールな動画を作るか!

等々、参考の動画を見せながらMurai Mariさんにわかりやすくポイントで語っていただきました。

Makerが顔を出して喋っているのは高いポイントだけれども、単純にインタビューだけじゃだめで、伝わり易くする「違うカット」を挟み込む事が重要ということや...、ジングルの入れ方やロゴまわりがしっかり作られているのもクールと思わせるポイントだそうです。

その他にも、AgICではKickstarterページにGIFアニメをうまく入れこみ、ページ自体の動きをつけるノウハウ等、動きのあるアイキャッチ手法が沢山議論されました。

ここらへんは未来予報研究会的には特に専門分野なので楽しくお話しが聞く事ができました。

次回のレポートもお楽しみに!

ラストに告知:冊子「未来予報」がついに一般配布開始間近 !