デザインの未来|JVCケンウッド・デザインにて未来洞察のスキル向上研修の実施
JVCケンウッド・デザインと共に進めた未来洞察のスキル向上プロジェクト
JVC KENWOODグループのデザイン専門会社である JVCケンウッド・デザイン(JVCKENWOOD DESIGN) でデザイナー向けの研修を実施しています。2024年は新たなワークショップツール「未来のおだい」を活用したワークショップを実施。組織内での「未来思考(Future Literacy)」の定着を目指す取り組みを実施しました。
詳細のインタビューはFutures Literacy Journalでも取り上げています。
プロジェクト概要 ー実施内容ー
2024から2025年にかけて、3つのワークショップを実施しました。
1. 未来思考入門
未来予報式のアイディエーションを、2-3時間で体験できるワークショップ。2050年の「とある家族」をペルソナ(未来人像)にすることで、誰もが想像しやすく、楽しく未来について発想できます。未来のシナリオを作り、未来人の気持ちを考え、アイデアを発想するというある{かもしれない}未来の仮説づくりを網羅的に体験いただけます。
2.未来のおだい
既にある先進事例から未来の兆しを考えるためのお題がまとまった強制発想カード「未来のおだい」の使い方を、楽しく体験するワークショップです。カードを使いながら10年間の未来予報から導き出した未来に向けた文脈をまとめた「未来予報タグ」の理解を深めることで、オリジナルの文脈をつくらずとも良い未来像が描けるフレームワークを使うスキルを身につけます。
3. 兆しマップ入門
多くの予測データと、暮らしの未来予報が詰まった2050年までの未来年表「兆しマップ」を使いながら、ある{かもしれない}未来の兆しに触れることで、未来を想像する抵抗感をなくし、日々摂取する情報のアンテナ感度を高めるマインドセットを行います。社会 / 組織 / 個人としての「こんな未来が欲しい」という解像度を高めていくワークショップ。
現場での反応と価値
ワークショップの満足度は4.4(最大5ポイント)。下記のような声が集まりました。
ワークショップを行うための資料やカード、素材などの準備は素晴らしかったと思いますし、他のお題でもやってみたい
未来予測と未来予報の違い、アイデアを出したあとで兆しマップを参考に年代設定するワークが印象に残った
アイデアを出したあとに兆しマップと照らし合わせることで、単なるアイデアなく「この兆しから派生したアイデア」として納得感を持てたのがよかった。
未来の創造はどこからてをつけてよいかわからない印象でしたが、確実にある製品とヒントとなるカードを用いて考えるのは難しくも新鮮で面白かったです
カードの文章の抽象度が絶妙で、日々のトレンド情報を「あの事例はこれに当てはまりそうだな」と考えることができました
事例にプラスして考え方や問いがあると話しやすく、アイデア出しもしやすかった
チームビルディングや社内外メンバーとのコミュニケーションを増やすための良い企画にもなりそう