バイオテクノロジーの未来|情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]での講演

情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]のメディア表現研究科のプロジェクト「School for Regenerative Design」にて、外部講師として講演を行いました。

講演のテーマは「バイオテクノロジーの未来」

前半では、これまでSXSWに登場した様々なバイオテクノロジーに関する技術や関連するビジネス等を紹介し、その周辺の議論の変化やトレンドを分析。

後半では、未来のバイオテクノロジーは今後どのように進化すべきか?という問いから、技術先行で”行き過ぎた”未来世界として「風の谷のナウシカ」を例に取り上げながら、バイオテクノロジーへのアプローチ思想や倫理観について、学生や教員の皆さんとディスカッションを行いました。

いただいたコメント

  • 過去の言説を恐れず、常に更新する態度こそが重要であることを気付かされる機会だった。

  • かなり踏み込んだ議論にも丹念に付き合っていただいたのがとても印象に残っています。

  • SXSWというイベントについて、ただウェブサイトを見るだけではわからない、現場の雰囲気なども含めてご紹介いただき、とても興味深かった。また、継続的にイベントに参加し、そのトレンドの変遷から先を予測していくという捉え方も参考になった。

小林茂教授からのコメント

紹介していただいた事例の中で「Engineering the Future with Mushrooms and Diamonds」のセッションで提示された、「自然」なものよりも人と地球によい影響を与える消費財という概念は、regenerativeな考えへと現実的に進める上で重要なヒントになると感じました。また、未来を考えるためのヒントとして紹介していただいた原作版『風の谷のナウシカ』は、まさにスペキュラティブな作品で、未読だったメンバーからも読んでみるという声があり、今後議論を進める上で共通の基盤にできそうです。あらためまして、示唆に富む講演をありがとうございました。

私たちの役割

  • SXSWにおける特定のトピックに関する議論の変遷の考察

  • 未来について考えるきっかけとなる問いの創出