2015年:社会のマインドセット完了
2015年には、「誰かに頼りっぱなしでも解決しないから、自分が本気にならなきゃ...」というモードが、社会全体に更に力強くなってきます。また、今よりも更に会社や団体など既存の枠組みを越境して活動する人や、距離を感じさせない働き方を行う人が現れ、更にプロとアマチュアの違いは曖昧になっていくでしょう。新しい価値観を恐れず、変化を受け入れる事と新しい挑戦ができない柔軟性を持てない人が、今以上に置いてけぼりを食う事になるので注意が必要です。
・予報01:もう逃げられない段階がやってくる
たとえば、日本の総世帯数だけでなく、それぞれの暮らしを支えるためのエネルギー使用可能率は、2015年をピークにそこから急激に下降線をたどることになります。(国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」より)「いつかは考えなくては」と、問題を先送りにしている余裕はもう残されていないため、政府や企業ばかりか一般市民の間にも「本気で考えないと後がない」という意識が自然に芽生えてくるでしょう。多様な市民が集まり、各々の専門性を発揮しながら社会の問題を解決していく試みが、もうすでに様々なところで行われています。自主的に動き出した市民発のイノベーションを創出する取り組みが活発化していたり、企業がCSV(Creating Social Value)を戦略として導入しているのも兆しの一つと考えられるでしょう。
・予報02:プロとアマチュアの境界線が薄くなる
良い雰囲気の写真、カッコいいポスター、わかりやすい映像、動きのあるWEBサイトやスマートフォンで動くアプリだけでなく、実際に触れる"モノ"までもが、誰でも簡単に作れるようになってきている。この動きは今後も加速し、主体的に動く人々を助ける事になると同時に、プロと呼ばれていたクリエーター達の職能を脅かしていくでしょう。[映像:3DプリンターやFabLabに見られるメイカーズムーブメント][youtube id="LvoIYP998r8" align="center" mode="normal" autoplay="no" aspect_ratio="16:9" maxwidth="800"]
・予報03:100万人に100万通りのCMが常識になる
今までは広く同じ物を伝えるTVCMや、検索をして興味がある人に深く理解をさせるWEBコンテンツが主流でした。今では人の行動履歴(データ)から興味を予想し、YoutubeやAmazonでリコメンドしてくれている広告さえもあります。この、YoutubeやAmazonの現在の広告は"枠"でしかありませんが、これを"クリエイティブ"に置き換える時代がもうすぐそこまでやってきています。
html5技術の発展や、通信速度が早くなるにつれ、メッセージだけでなくタレントや場所や天気などのシーンまで、個人個人に響くクリエイティブをリアルタイムに自動で作る事が可能になってくるでしょう。