産業と人間の未来|FUJI HACK2025 共創を促すインプットトークを実施
詳細は、 Futures Literacy Journal - 未来思考になろう! からもご確認いただけます。
12年続くハッカソンに「未来予報」を実装し、アイデアの質を“問い”から変える
富士通の「FUJI HACK」は、2014年に社内ハッカソンとして始まり、2025年で12年目を迎えた取り組みです。社内に閉じた場から、外部企業なども巻き込む「共創」の場へと進化しながら、未来志向の文化を継続的に育ててきました。
未来予報(VISIONGRAPH)は、2016年よりFuturist 宮川麻衣子が“インプットトーク”を担当し、ハッカソン前の思考の枠を外す仕掛けとして、未来予報®︎を提供しています。
1|関わりの背景
「アイデアの幅」を広げるには、まず“未来の見方”が必要だった
FUJI HACKでは、アイデア出しの質を上げるために、ハッカソン前に独自の「未来洞察プログラム」を開発し、参加者が数年先の未来を描いて“今すべきこと”を考えるプロセスを導入しています。
その中核の一つが、参加者の思考を刺激し議論を活性化させるための「インプットトーク」であり、宮川が登壇するようになりました。
2|提供内容
未来を予報する力 ― AIが変える5年後の産業と人間の関係 ―
宮川の講演では、AIをめぐる変化を“未来予報”として捉え直し、参加者の視野を未来へ開くインプットを行いました。「現在の延長線上の予測ではなく、まず未来から思考を広げる」姿勢を毎回伝えています。
今回のFUJI HACK向けインプットは、3つの未来予報から構成しました
Co-Optimization:AI × サプライチェーン
Co-value Creation:AI × 働く
Co-Evolve:AI × 新産業
最終的に、未来における「判断」の行方(誰が/何を/どう決めるのか)を問いとして残し、ハッカソンのアイデア創出を“答え探し”から“問いの設計”へと切り替える導線をつくりました。
3|成果
参加者の思考の枠が外れ、「問い」からアイデアが立ち上がる
参加者の反応を引き出し、コメントが活発に出る/未来予測の考え方が興味深い等のご意見をいただきました。
運営チームの皆さんからは、宮川の「未来予報を楽しそうに語る姿勢」が、参加者の“自分も一緒に考えたい”を引き出す、というご意見をいただいていますので、引き続き頑張っていきます。
4|未来予報が提供した価値
未来を「当てる」ではなく、未来で「考える」文化を組織にインストールする
未来から視野を広げることで、既存前提に閉じない発想が生まれる
未来の変化を「予測」ではなく「予報」として提示し、思考の起点(問い)をつくる
組織内の取り組みが単発で終わらず、毎年テーマを更新しながら継続する“熱量”に寄与