SXSW2016が開催目前に迫ってきました!かなり公開が遅れましたが(汗)、SXSW2016でも話題になりそうな種が2015年10月に行われたSXSW ECOにもありましたのでこちらに書いておこうと思います。

SXSW ECO2015からみる「2025年、都市生活の未来」を予報します!


予報01:ハイパーループの登場により都市の境界が曖昧に / 働き方が変わる

世界を代表する起業家、テスラモーターズCEO イーロン・マスクが2013年に構想を発表した次世代の交通システム”Hyperloop”。サンフランシスコ〜ロサンゼルス間610kmを30分で結びます。


チューブの中に浮いているカプセルは摩擦抵抗が生じないため使用するエネルギーも少なく、脱線等の事故の心配もありません。2016年中にテストを行い、2018年に実用化を目指しています。
SXSW ECO2015のキーノートではHyperloop Transportation TechnologiesのCEO Dirk Ahlbornがキーノートで登壇しました

「長距離移動」に時間だけでなく、運賃もかからないかもしれない?!その秘密は…?

ハイパーループは、風力発電や太陽光発電を利用した環境に優しい交通システムです。それだけでなく、電気自動車のようにブレーキでかかる慣性エネルギーまで無駄なく発電にまわすなど省エネルギーを徹底。乗車料金をなるべく安く抑えられるビジネスモデルを模索しています。
直線でレールを作る必要があるので建設できる場所は限られていますが、いざできてしまうと移動に時間もかからないしお金もかからない…新たな都市の交通システムによって人々の移動が活発になり、今まで距離と時間で区切られていた各都市の境界が曖昧になっていくのではないか?妄想が広がりますね。
しかし、なぜここまでユニークな発想ができるのでしょう?

クラウドソーシングを超えた”クラウドストーム”


このハイパーループを作っているのは一つの会社の人間ではありません。
21カ国から450人以上ものプロフェッショナル達が、国を超えて様々な議論を繰り返しています。
技術的な課題解決から、公募したデザインはどれがいいか?運賃は本当に必要なのか?違うビジネスモデルはないか?などなど。
このような国を超えたつながりもあるからこそ、投資家も世界各国から集まっているそうです。
この良い連鎖を”クラウドストーム”とDirk氏は名付けていました。

未来の働き方、企業のあり方を象徴する存在ですね。


予報02:”持たざる民”が定着する

旧来の住まいに疑問を持ち、荷物を少なく移動ができる小さい家に住む「Tiny Houseムーブメント」はアメリカを中心に広がってきており、日本でもその流れは確実に生まれてきています。

部屋ごと引っ越せるアパートメント KASITA

テキサスの大学の教授ジェフ・ウィルソン氏(狭いゴミボックスの中で生活してた時期もあるとか!)を中心に開発された、部屋毎ユニットが取り外しできるアパートメント。いわばTiny Houseの都市型集合住宅です。
各都市のダウンタウン地域の通常価格よりもはるかに安いコスト(600ドル)で住むことができ、アプリのボタンひとつで引っ越すことが可能です。
2016年オースティンを皮切りに、アメリカ国内での建設を予定しているそうです。


予報03:血縁地縁を通り越した”目的”でつながるコミュニティの定着

タイニーハウスがずらり並ぶCommunity 1st Village


オースティンのダウンタウンから車で30分ほど移動したところに広がる東京ドーム約2.5個分のTiny Houseタウン。失業中のホームレスが自活をできるように、家だけでなく農地や教会、シアターからお墓まで敷地内で建設中です。
より良く生活していくためには”家族”が必要ですが、その家族のかわりをコミュニティで担えないかという実験する新たな試みが始まっています。ホームレスだけでなく、普通に移り住みたいという方も現れているそうです。

人々をつなげる都市空間を作り出す宇宙船型移動式DJブース”Mothership


SXSW ECOのアワードの一つ、”PlaceByDesign”のArt部門を受賞した、壊滅的な都市となっているデトロイト北部で作られた宇宙船型の移動可能なDJブース。
アフリカンアメリカンの心であったファンクを取り戻すことに挑戦した1970年代の(P-Funkの)音楽アルバムのコンセプトがベースとなっており、道路の行き止まりや博物館の入り口、空き地やクローズしたガレージなど様々なところに出没して、地域の人々をつなげる役目を果たしています。


予報04:都市が人工知能で生きたように動き出す”

都市が自分で”電力無駄遣い”を抑える時代がやってくる

ピッチイベント”Startup Showcase“のIoT&Software部門で受賞したGridCureは、スマートグリッド時代の供給電力無駄遣い監視ツールを提供しているスタートアップです。

世界各国でスマートメーターの設置を急いでいますが、それを監視するソフトウェアが追いついていないという課題があり、現状のままだと電力を盗んだり、無駄遣いがあっても不明に終わることもあるそうです。
GridCureは、サーバーの監視ツールのようなもので自動的に分析・見える化できるソフトウェアを提供しています。
ピッチの中で質問されていたのは”直面している課題”について。
返答は、扱うデータがデリケートな場合もあるため、データのプライバシーの確保ということで「どのように信頼性を高めていけるか?」でした。
中国やブラジル・インドなど…世界で考えると4000億ドルの市場だと話しています。
CEOのTaggは日本にも住んでいた事があるそうで、流暢に日本語を話してくれました(笑)
SXSW2016にもSXSW ECO Pitchできているはずなので、会えるといいなぁ。